2013年9月2日月曜日

数学の図形問題に関する日本とアメリカ合衆国の違い

日本では教科書検定があるので、ある程度、統一性がある。一方、アメリカ合衆国では教科書検定に相当するものがないので、たまたまその教科書だけのことかもしれない可能性がある。

日本では、図形問題の練習問題や高校入試の問題では、問題を解くのに必要な情報だけを書き込んでいるのが大多数である。不必要な情報を書き込むことはめったにない。もっとも、文系中心の私立大学附属高校の入試問題では、数学の教員の作問レベルが低くて、変なことをする人はいなくもないが……。

たとえば、円に関する問題で、中心Oが描(えが)き込まれている場合には、中心Oを通る補助線を引くものである。一方、中心Oが描き込まれていない場合には、中心Oを利用することは、まず、ない。こうした知識があるだけで、相当に効率よく成績が向上する。

ところが、インターナショナル=スクールに通う生徒の教科書に掲載されている練習問題では、問題を解くのに、なんの関係のない情報がむやみに書き込まれている。その教科書では、不必要な情報に埋(うず)もれている中から、必要な情報を見つけなければならない。

一方、日本では、大したことのない情報の中から重要な情報を見つける能力を試すのは、英語の長文読解や国語の評論文などで行なう。

普遍的(ふへんてき)に思える数学でも、教育方法には、違いがあるのである。

↓以下の記事も、それなりに興味深いよ。
中学受験の算数や高校受験の数学の図形問題を実際に描いてみる場合に必要となるものさしの長さの大部分は23cmである。

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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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