2013年9月5日木曜日

駆逐艦「初月」:『宇宙戦艦ヤマト2199』の突撃宇宙駆逐艦「ユキカゼ」のモデルらしい。

初月(はつづき)とは、特に陰暦8月の新月のことである。そして今日がその日にあたる。もっとも、陰暦8月の三日月を指す場合もあるけれども……。

エンガノ沖海戦で、駆逐艦「初月」は、僚艦(りょうかん)2艦が逃げ切れるようにと、反転して、わずか1艦で、アメリカの16艦の艦隊に突っ込んで行くという単艦突撃を実施し、2時間、奮闘した末に沈没した。1対16の激闘だった。

小澤治三郎(おざわじさぶろう)中将率(ひき)いる第一機動艦隊が囮(おとり)となり、第38任務部隊を引きつけている間に、栗田健男(くりたたけお)中将率いる第二艦隊主力がレイテ湾に突撃するというものであった。捷一号作戦(しょういちごうさくせん)である。

捷一号作戦は、『宇宙戦艦ヤマト2199』の第1話「イスカンダルからの使者」に登場する「メ号作戦」の元ネタであろう。冥王星(めいおうせい)沖で地球艦隊がガミラス艦隊を引きつけている間に、イスカンダルからの使者を受け入れる作戦である。

その後、地球宇宙艦隊は壊滅状態になる。残るは旗艦「キリシマ」と突撃宇宙駆逐艦「ユキカゼ」だけとなる。「ユキカゼ」は転舵反転(てんだはんてん)し、ガミラス艦隊に突入する。

捷一号作戦とメ号作戦との対照表を作るとつぎのようになる。

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作戦名
捷一号作戦――メ号作戦

目的
第二艦隊主力のレイテ進撃――イスカンダルからの使者の受け入れ

陽動作戦の囮(おとり)
第一機動艦隊――地球宇宙艦隊

囮に騙(だま)されるもの
米海軍第38任務部隊――ガミラス艦隊

最後の単艦突撃
駆逐艦「初月」――突撃宇宙駆逐艦「ユキカゼ」
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なお、突撃宇宙駆逐艦「ユキカゼ」の名前の由来は、大東亜戦争で活躍した駆逐艦「雪風」である。開戦から終戦まで戦い続けたのは、「雪風」と戦艦「長門(ながと)」の2艦だけだった。海上自衛隊の「はるかぜ」型護衛艦の2番艦は「ゆきかぜ」と名づけられ、後に海上自衛隊の旗艦を務めた。

以下、駆逐艦「初月」・突撃宇宙駆逐艦「ユキカゼ」・駆逐艦「雪風」・護衛艦「ゆきかぜ」
















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早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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