2013年9月20日金曜日

イギリス料理はまずいことで有名だが、イギリス料理店で結婚式の2次会を開いたやつがいた。

イギリス料理はまずい。キドニー=パイ(腎臓(じんぞう)のパイ)は臭(くさ)みをとっていない。野菜であれ、なんであれ、くたくたになるまで煮こむ。素材を活かすという発想がない。

帰国子女や英国留学者に、英国でおいしいものを訊(たず)ねると、ハイド=パークのそばにある店のサンドイッチだの、ハロッズ(英国の三越百貨店のようなもの)の食品売り場で食べた生牡蠣(なまがき)だの、やっぱりサラダがいちばんうまかっただの、つまりは、手を加えていないものがうまいという。

フィッシュ=アンド=チップスfish and chips、すなわち、鱈(たら)の揚げ物とポテト=フライくらいが、手を加えた料理でまともに食えるものかもしれない。ちなみにイギリス英語のchipsは、アメリカ英語のfrench friesの意味である。イギリス英語では、ポテト=チップスのことをpoteto crispsという。

そのイギリス料理店の料理は日本人の感覚としては、やっぱり、まずかった。

ところが、これがウケた。

「イギリスの料理はまずいとは聞いていたが、本当にまずいんだ」「これほどまずい料理の店が存在すること自体が考えられない」と、そんなのばかりだった。しかし、味のよしあしとは別に、評判はよかった。新鮮な体験だったのだ。

すると、英国からの帰国子女が、「イギリス料理としては、かなり洗練(せんれん)されている。本当のイギリス料理はこんなもんじゃない」と言った。すると、全員が愕然(がくぜん)として、「洗練されていても、これだけまずいのか!」という声が上がった。

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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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