2013年8月22日木曜日

和歌山県に関わる日本一とその他

和歌山県に関わる日本一とそのほかのもの、たとえば、発祥(はっしょう)のものを挙(あ)げてみよう。

1)蜜柑(みかん)の生産日本一。
蜜柑の生産は愛媛県が日本一だったが、台風で蜜柑の木が打撃を受け、和歌山県が日本一になった。愛媛県は、蜜柑のようにさほど儲(もう)からないものはやめにして、台風による打撃を受けた蜜柑の木があるところにほかの果物(くだもの)を植えたようである。

2)柿の生産日本一。
 柿は関東以北では馴染(なじ)みがない果物なので、日本一だということはあまり認識されていない。和菓子では、熟した柿の甘さを超えると下品になるとされるくらいに、甘さの基準にされるほどのものなのに、関東では柿はそれほど食(しょく)されない。

3)梅の生産日本一。
日本国内の半分以上を生産している。「南高梅」による梅干しが有名である。南高梅の「南高」は和歌山県立校(みなべこうこう)のことである。中学卒業が普通だった時代には、県立高校に進学するのは憧(あこが)れであり、エリートであった。そこで、改良品種の梅を「南高梅」と名づけた。ところが、大学進学率50%を超える時代となり、高校が憧れだったというのは恥ずかしいと感じるようになり、近年では、南部高校の校庭で栽培して、品種改良した梅だと、嘘を吐(つ)くようになっている。

4)八朔(はっさく)の生産日本一。
そもそも八朔を生産している農家が日本にはあまりいないのではないか。ニッチ産業だな。

5)最高級品種の山葵(わさび)の発祥の地である。
現在、最高級品種とされる山葵(わさび)は和歌山県真妻村(まづまむら)の「真妻(まづま)」であるが、これは、現在、静岡県で栽培されている。和歌山県では山葵栽培をしているのは、1軒の農家だけである。どうも、飽(あ)きっぽい県民性らしい。

6)京都にある三十三間堂の通し矢で、紀伊藩の和佐範遠(わさのりとう)(大八郎)が、24時間で、総矢数13,053本中、通し矢8,133本で天下一となっている。しかし、和歌山県では弓道はさほど盛んではない。おまけに、和佐範遠(わさのりとう)は人妻との不倫がバレて、蟄居(ちっきょ)を命ぜられた。

7)合気道の創始者である植芝盛平(うえしばもりへい)は和歌山県西牟婁郡西ノ谷村(にしむろぐんにしのたにむら)(現在の田辺市)出身だが、和歌山県では合気道はそれほど盛んではない。

8)篦竿(へらざお)の生産日本一。
和歌山県橋本市は全国の箆鮒(へらぶな)釣り用の篦竿(へらざお)の生産の9割程度を占める。

9)備長炭(びんちょうたん)の生産日本一。
「備長(びんちょう)」は備長炭を商いしていた和歌山県田辺の中屋左衛門(びっちゅうやちょうざえもん)に由来する。『びんちょうタン』というアニメまで制作している。最近では偽物(にせもの)も流通するようになったので、「紀州備長炭」と称(しょう)している。

10)蚊取り線香の原料である除虫菊(じょちゅうぎく=白花虫除菊(しろばなむしよけぎく))を最初に量産したのは和歌山県である。1885年あるいは1886年に日本に渡来し、1888年に和歌山県で量産を試(こころ)みた。しかしながら、今は、除虫菊といえば広島県因島市(いんのしまし=現・尾道市(おのみちし))である。和歌山の県民性は飽(あ)きっぽいらしい。

11)山椒(さんしょう)の生産日本一。
約8割のシェアである。山椒って、鰻丼(うなどん)と泥鰌鍋(どじょうなべ)くらいにしか使わないんじゃないかな。

12)ジャバラ(邪払)の生産日本一。
ジャバラとはミカン属の柑橘類(かんきつるい)の自然交雑種で、柚子(ゆず)のように、搾り汁(しぼりじる)を食酢(しょくす/しょくず=食用酢(しょくようず))として利用する。柚子よりも酸味が強い。和歌山県民でも知らない人が少なくない気がする。2001年にインターネットでの販売が急成長したら、他県でも栽培するようになった。

13)世界初の全身麻酔による手術をした華岡青洲は和歌山の人である。有吉佐和子が『華岡青洲の妻』という小説を発表するまでは、医療関係者以外にはまったくの無名であった。紀伊藩の第10代藩主・徳川治寶(とくがわはるとみ)に謁見(えっけん)して、士分[=武士の身分]に取り立てられ、帯刀(たいとう)を許される。藩医となるように請(こ)われるも、何度も固辞(こじ)したものの、最後には断り切れず、自宅で治療を続けるという「勝手勤(かってづとめ?)」を条件に(青洲は医療が趣味だったらしい)、小普請医師格(こぶしんいしかく)となり、ついで小普請御医師となり、最終的には奥医師格(おくいしかく)となる。「奥医師」は江戸幕府の最上位の医師に冠(かん)するものなので、幕府ではない紀伊藩の場合は「奥医師『格』」と「格」をつけなければならないようである。

14)日本最大の半島である紀伊半島の西側にある県であるが、住民は、半島に住んでいるという意識が稀薄(きはく)である。自分が半島に住んでいると思っていない人が少なくないようである。

15)1918年(大正7年)の米騒動では、現在の和歌山県橋本市から2名が死刑になった。自由民権運動と米騒動、それから戦後の自虐史観教育(じぎゃくしかんきょういく)と、和歌山は極端な方向に進む傾向があると思われる。

ほかにもいろいろとあるだろうが、今回はこのあたりで終わりにする。

追加:16)人口あたりのジャイアント=パンダの数が日本一(これはFacebookで指摘された)。
現時点で5頭のジャイアント=パンダがいる。2013年5月の時点で、和歌山県の人口は982,188人である。雄(おす)の永明(えいめい)の子どもの数はジャイアント=パンダとしては異常に多い。

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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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