2013年5月16日木曜日

なるかみの すこしとよみて さしくもり あめもふらぬか きみをとどめむ:『言の葉の庭』に登場する和歌

 新海誠(しんかいまこと)の新作アニメ『言の葉の庭(ことのはのにわ)』の予告を視聴したら、『万葉集(まんようしゅう)』の和歌が出てきた。柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)の和歌だ.

なるかみの すこしとよみて さしくもり あめもふらぬか きみをとどめむ

万葉仮名(まんようがな)表記と、漢字仮名交(ま)じりの解釈だとこうなる。

雷神 小動 刺雲 雨零耶 君将留

鳴(な)る神の 少し響(とよ)みて さし曇(くも)り 雨も降らぬか 君を留(とど)めむ

で、一般的な解釈は、つぎのとおり。

雷神(かみなり)の音がかすかに響(ひび)いて、空も曇(くも)って雨も降(ふ)ってこないかしらねえ。そうすれば、あなたのお帰りを引き留(とど)めましょうに。

 予告編では、この和歌を呟(つぶや)いた雪野百香里(ゆきのゆかり)は、傘をさして出て行く。

 うーん、謎だ。

 5月31日公開なんだけど、観(み)に行こうかどうか、悩んでいる。うちは休みなしにやっているから、午前中しか観に行けない。たぶん、早起きができないから、劇場で観ない可能性が高い。

[追記]
 作品では、秋月孝雄(あきづきたかお)は、返歌として、同じく柿本人麻呂の和歌を引用する。

なるかみの すこしとよみて ふらずとも わはとどまらん いもしとどめば

雷神 不動 雖不零 吾将留 妹留者

鳴(な)る神の 少し響(とよ)みて 降らずとも 吾(わ)は留(とど)まらん 妹(いも)し留(とど)めば

雷神(かみなり)の音がかすかに響(ひび)いて、雨が降らなくても、私は留(とど)まりますよ。あなたが引き留(とど)めるならば。




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和歌山県橋本市出身。世界文化遺産である高野山の麓です。
和歌山県立橋本高等学校を経て、早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業。
B型Rh+。天秤座。家紋は「丸に九枚笹」。
大叔父(おおおじ)は精鋭集団である帝国陸軍航空審査部所属で、「キ61(きろくいち)の神様」と呼ばれた坂井雅夫少尉。キ61は三式戦闘機「飛燕(ひえん)」のことである。

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