2013年3月29日金曜日

アメリカ合衆国の保険の掛け金は、加入者の知能が高ければ高いほど廉(やす)くなるそうだ。

 以前に、保険の代理店をしていたというおじさんから聞いた話だが、アメリカ合衆国の保険では、加入者の知能が高ければ高いほど、掛け金が廉(やす)くなるそうだ。

 尚(なお)、知能の高い低いはどうやって決めているかは不明である。大学進学時に受験するSAT(大学進学適性試験Scholastic Assessment Test)と知能にはある程度の相関関係があるから、それを利用するのかもしれないし、大学での成績を参照するのかもしれない。まあ、わからない。

 それはともかく、古い情報なので、今でもそうなのかは知らないが、アメリカ合衆国的には合理的な設定だろう。事実、知能が高い人のほうが交通事故死の割合は低い。昔の高校生によるオートバイの死亡事故も、偏差値の低い高校ほど多い印象が強くある。

 知能が高くないせいで、低所得に喘(あえ)ぐ人々は平気で中国産の食品を食べるだろうから、知能が高い階層よりも、平均寿命は短いだろう。

 知的な階層は、病気に罹(かか)った際には、その疾病(しっぺい)に関する書物を読み、充分に理解した上で、禁止事項を守る傾向があるが、そうでない人は「これくらいなら、大したことはなかろう」と、医師の指示を守らない傾向がある。以前、私が若年性急性心筋梗塞を患(わず)った際に、こうしたことを担当医師から聞かされた。

 ほかにも様々(さまざま)な要因から、知能が高ければ掛け金を低くするというのは、アメリカ的な意味では、合理的であろう。

 今後、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定Trans-Pacific Strategic Economic Partnership)に日本が参加したなら、アメリカ合衆国の保険会社が、アメリカ流の掛け金の設定方法で参入するかもしれない。そうなると、日本国内の頭のいい人は、そうした設定方法の保険に加入するが、頭がよいとは言えない人々は、従来型の掛け金設定方法の日本の保険会社の保険に加入するだろう。

 しかし、そうなると、日本の保険会社は知能に拘(かか)わりなく、同一掛け金にしているのだが、優良な顧客(こきゃく)である知能の高い階層がアメリカの保険会社に流れれば、採算が悪化する。病気になったり、事故に遭(あ)ったりする確率の低い人間が少なくなるのだから。となれば、掛け金を上げざるをえなくなる。あるいは、アメリカの保険同様、知能による掛け金の細分化(さいぶんか)が必要になる。

 最終的には、アメリカ型の掛け金の計算方法になる。

 すると、知能が高くない貧困層は保険に入れなくなる。実際、アメリカ合衆国では健康保険に入っていない階層が存在する。診療費(しんりょうひ)の高い合衆国では「病気になるのも命懸(いのちが)け」と言われているそうだ。

 現時点で、日本の保険会社は、どういうシミュレーションを行ない、どういう対策を施(ほどこ)そうとしているのだろうか?

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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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