2013年3月16日土曜日

ステルス=マーティングの営業電話があった。

ステルス=マーケティングstealth marketingとは、消費者に宣伝とは気づかれずに宣伝することである。

ステルスは、名詞だと「密やかなやり方・こっそりした行為」などの意味である。ステルス戦闘機といえば、レーダーに映りにくい戦闘機のことであり、戦闘機によっては、小さな昆虫くらいにしか映らない。

marketing(マーケティング)はひとことでは訳しづらいことばである。辞書から引用すると「製品やサービスの市場調査・開拓を行ない、販売に到(いた)るまでの一連のプロセスを指す。宣伝広告などによる市場の開拓・価格決定・パッケージデザインの選定なども含まれる」とのことである。

英語ではほかに、undercover marketing(秘密のマーケティング)、marketing buzz(マーケティングするためのざわめき)、roach baiting(ゴキブリを誘惑すること)などともいう。

昨日、ステルス=マーケティングの営業電話があった。

その会社と契約しているブロガー(blogger=ブログを書く人)が14,500人以上いて、その会社に申し込めば、ブログでさりげなく「御社の宣伝をブログでする」という。

「そんな犯罪まがいの卑怯(ひきょう)なことができるか!」と私は答えた。

すると、「犯罪!?」と甚(いた)く気にして、「『あの会社はいいらしい』と『らしい』をつけるので、卑怯でもなければ、嘘(うそ)になりません」という。

まるで子どもの言い訳(わけ)だな。精神性(メンタリティ)が私とは根本(こんぽん)からちがうようだ。

それはともかく、「らしい」「そうだ」などと逃げ道を拵(こしら)えた表現の場合、その会社が仕掛(しか)けたステルス=マーケティングである可能性が高いということだけはわかった。それに、「らしい」「そうだ」があれば、広告効果はさほど期待できないだろう。

こんな仕事をしていて、恥(は)ずかしくないのだろうか?

日本の新聞社やテレビ局は、広告費に大金をかける企業の不祥事(ふしょうじ)は取り挙(あ)げず、広告費をかけない企業の不祥事は、大々的(だいだいてき)に叩(たた)いたり、あるいは、この記事を書いて欲しくなければ、これこれの金額分の広告をうちの新聞に出せと恐喝(きょうかつ)したりするそうだから、それよりはマシかもしれないけれど。

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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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