2013年1月23日水曜日

バレエをやっている女の子たちがスリムである理由

 バレエをやっている女の子たちは、なぜか、ほぼ全員、スリムで、背筋(せすじ)がまっすぐである。小学生低学年だと、ぽっちゃりしている子もいる。それが中学生以上になると、ほっそりした子ばかりになる。

 背筋がしゃっきと通っているのは、訓練の賜物(たまもの)だろうということはわかる。

 ところが、スリムな体型なのは、俄(にわ)かには理解できない。もしかすると、バレエにおける不自然な関節の動きによって、謂(い)わば、鍼灸(しんきゅう)のような効果があるのではないかと考えた。つまり、一定の所作(しょさ)で関節を動かすと、ツボが刺激され、瘦(や)せてしまうのではないかと考えたのだ。

 そこで、バレエを習っている生徒の母親たちに訊(たず)ねてみた。

 バレエ教室には巨大な鏡がある。鏡に映る自分の動作をチェックして、修正を加える。思春期ともなると、ぽっちゃり系の子は、鏡に映る自分の姿を見て、こんな体型じゃあ、バレエを続けても意味がないと考えるようになる。そして、やめていくという。

 バレエをするとスリムな体型になるのではなく、スリムな体型の子しか続けないだけだった。

 音楽でもスポーツでも勉強でも、高いレベルになると、同様に、残酷な側面はあるが、体型と股関節(こかんせつ)などの柔らかさなどによって、諦(あきら)めなければならない世界というのは、きわめて厳(きび)しいと感じる。

 2012年のローザンヌ国際バレエ=コンクールで1位になった菅井円加(すがいまどか)は「バレエの世界では相当なデブになる」そうだ。彼女がローザンヌ国際バレエ=コンクールで1位となり、ついで、ショソン=ドール国際バレエ=コンクールConcours International de Danse Classique LE CHAUSSON D'ORで2位に大差をつけて優勝したことで、体型に悩むバレエ=ダンサーたちとその母親たちを勇気づけたそうだ。

 ローザンヌ国際バレエ=コンクールで、菅井円加が登場するコンテンポラリーの動画を貼りつけておく。私には、どうしても、デブには見えない。

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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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