2010年7月29日木曜日

蓮舫は連濁(れんだく)によって「れんぽう」と読むのが正しい(のだろうか?)

 つぎの動画をYouTubeで観たんだが、蓮舫は「レンポー君」と、連濁(れんだく)によって呼ばれている。日本語の音韻体系(おんいんたいけい)などからすると、レンポーと読むのが妥当(だとう)ではある。



 ところが、本人は自分の名前を、連濁(れんだく)を無視して、「レンホー」としている。
 国会で「レンポー」と呼ばれていることに、多少の違和感があるのだけれども、連濁からすれば、やはり「レンポー」が日本語としては正しい。
 Wikipediaの「蓮舫」の項目でも指摘されていることだが、「蓮」は「連」と同じ音であり、「舫」は「邦」と同じ音であり、「連邦」は「レンポー」と発音するのであるから、「蓮舫」も「レンポー」と発音するのが、日本語としては自然である。
 ところが、「蓮舫」は人名/固有名である。個人の名前の場合、日本語ではどう読もうとかまわない。「亀」と書いて「すすむ」と読む名前もあるくらいだ(なお、戸籍では、読み方を記載する欄はなく、本籍地と氏名だけである。住民票では、ふりがなを記載する欄はあるが、じつのところ、転居のたびに、読み方を変えても問題ない)。
 この点から、「蓮舫」が人名であり、当人が「レンホー」と読むとしているのであれば、「レンホー」が正しいということになる。
 ところが、伝統的日本語のルールとして、人名の読み方が音読みでも、訓読みでも成り立ちそうな場合には、とりあえず、音読みで読んでおけば、たとえ、間違いであったとしても失礼にはあたらないというものがあった。この点からは、音読みであり、連濁を含むものであっても、「レンポー」は自然な音読みであるのだから、失礼にはあたらないことになる。

 失礼にはあたらないとはいえ、衆議院予算委員会の指名する人物(衆議院予算委員長?)が、本人が「れんほう」と名乗っているのに、「レンポーくん」と呼ぶのはどうしてだろうか? 

 そこで考えたのが、つぎのとおりである。

1)自然な日本語では、「蓮舫」は「レンポー」と読むのが、連濁からして、当然であり、それを「レンホー」と名乗っているのは、馬鹿であり、愚かであり、無教養であり、そのことを本人にやんわりと伝えるために、敢(あ)えて「レンポー」としている。

2)何も考えずに、「蓮舫」とあるから、たぶん「レンポー」と読むのだろうと思って、そう読んだだけにすぎない。

3)じつは、滑舌(かつぜつ)が悪く、「レンホー」と発音するのが難しく、うまく発音できないので、それを誤魔化(ごまか)すために、「レンポー」としている。

 どれが正しいのか、どれも間違っているのか。わからないでいる。

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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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