2009年9月11日金曜日

ゴキブリは不完全変態

 例年に較(くら)べ、今年はゴキブリの発生数がむやみに多いそうだ。暖冬だったせいで、いつよりも冬を越すことができた卵が多く、その結果、ゴキブリが多いのだという。
 そんなことを言ってから、ゴキブリが完全変態する昆虫か、不完全変態する昆虫かを訊(たず)ねてみた。
 完全変態する昆虫とは、蛹(さなぎ)になる昆虫のことで、蝶(ちょう)、蜂(はち)、蝿(はえ)などがある。不完全変態の場合は、蛹(さなぎ)になることなく、若虫(じゃくちゅう/わかむし)が成虫へと変態するもので、蝉(せみ)、蟷螂(かまきり)、飛蝗(ばった)、蜻蛉(とんぼ)が挙げられる。
 当然のことながら、ゴキブリは不完全変態なのであるが、一般に、中学受験用の教材には載っていない。都会の子どもにとっての身近な昆虫は、むしろ、ゴキブリくらいなもので、あとは、蚊(か)、油蝉(あぶらぜみ)、蟻(あり)くらいなのだから、不完全変態を説明する際には、ゴキブリを例にするというものひとつの手だと思うのだけれど、女子生徒が騒ぎそうだから、やっぱり、やめたほうがよいかな。

   

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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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