2009年8月13日木曜日

人体実験としての原爆投下

 広島・長崎への原子爆弾投下には、人体実験としての側面が大きかった。
 広島にはウラニウム型原子爆弾が、長崎にはプルトニウム型原子爆弾が投下された。
 この点を指して、アメリカ合衆国は「人体実験」を行なったと見なすことができる。
 もしも、効率よく攻撃するのであれば、重量が少なくて済むウラニウム型原子爆弾に統一し、さまざまなサイズのウラニウム型原子爆弾を事前に製造しておいて、広島での結果に基づいて、小倉あるいは長崎に投下するのであれば、このくらいのサイズのものが最も効率的であると計算することができる。
 にも拘(かか)わらず、敢(あ)えてプルトニウム型の原子爆弾を投下している。これは、種類の違う原子爆弾による殺傷力を比較するための人体実験だと考えられても仕方がない。
 こうしたことを、少なくとも、30年前の日本では教育現場では教えていなかった。被爆国ではないドイツでは、ごく普通に教えられていたにも拘(かか)わらず、である。
 ところが、うちの生徒からの話によれば、最近では、原子爆弾による人体実験という説明が、公立中学校でも教えられるようになっているそうだ。

 

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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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