2009年7月19日日曜日

道順を文章だけでわかるように表現できれば大したもの

 A地点からB地点までの道順を、図や地図を使わずに、文章だけで表現し、その文章を読んだ人が迷うことなく、目的地まで辿(たど)りつければ、文章力は相当なレベルだと判断してよい。
 以前、当校に在籍した高校3年生の生徒に、当校から自宅までの道順を書いてもらったことがあったが、だれがどう読んでも、自宅まで辿(たど)りつけない代物であった。けれども、その生徒は日本女子大学と明治学院大学に合格している。日本女子大学や明治学院大学が、道順をわかりやすく書けない人間でも合格できるようなレベルというわけではなく、それほど、正確に道順を書くということが難しいということである。
 近所のお店のオーナーも、ちょっとわかりにくい場所にある店なので、電話で道順を訊(たず)ねられるが、迷わずに到(つ)いたお客さんはめったにいないそうだ。お客さんの理解力に問題があるのかもしれないが、これほど、道順をわかりやすく説明するというのは、難しいということだ。
 だから、一般に、女子よりも言語面の能力に劣る男子が、たとえば小学5年生で、わかりやすい道順を書くことができれば、トップクラスの作文能力だといえる。
 ところが、当校に天才小学生がいた。小学3年生にして、的確な道順を書いたのだった。当校から自宅までの道順を書いてもらったら、だれもが迷うことなく、自宅に辿(たど)りつける内容だった。

塾を出てから、右に進みます。50メートルほど進むと、左にぼくの家があります。



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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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