2009年7月31日金曜日

モンブラン=マイスター=シュトゥック149番Mont Blanc Meister Stück #149

 モンブラン=マイスター=シュトゥック149番 Mont Blanc Meister Stück #149をかれこれ30年使っている。高校進学にあたって親父に買ってもらった。親父は「一生もんだから」ということで、当時の価格で4万5千円の万年筆を買ってくれた。
 4万5千円は高いと思うかもしれないが、1日当たりの使用料で考えれば廉(やす)い。30年くらい使うと、1日当たり4円くらいだ。
 「一生もの」の愛用品は環境に優しいといえなくもない。

 ところで、ものを売りつける際のローンの設定を説明する場合に、よく使われるのが「1日当たり350円」くらいの金額が用いられる。コーヒー1杯くらいなら、なんとかなりそうだと、数字でものを考えることができない人は考えるらしい。
 350円×30日=10,500円
 もちろん、たいていの場合は、なんともない金額なんだろうけど、「1日当たり350円、つまり、コーヒー1杯分で、〇〇があなたのものに」という惹句(じゃっく)でもなければ購入に踏み切れないような人にとっては、厳(きび)しいものがあるような気がする。

 それはともかく、「一生もの」とはいえ、モンブランに関してはちょっと嫌なことがある。
 インクが高いのだ。いや、高くなったというべきだろう。以前は、それほどでもなかったのだ。
 Amazon.co.jpでブルーブラックのインク50ccが1,680円なのだ。
 その前に、自分が高校生になったばかりのときに4万5千円だった万年筆が今では9万円になっている。ほかの商品の物価上昇率から考えると、これはおかしい。それだけでなく、製品そのものに対して、長年のファンは不満を抱いているらしい。
 Richemontグループの傘下となってから、おかしくなったようだ。
 金儲けに走ると、どうも、おかしくなるようだ。

 

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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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