2009年6月3日水曜日

英国の数学教育:日本とのちがい

 日本で、多項式と多項式の乗法はつぎの順序で計算する。

(a + b)(c + d) = ac + ad + bc + bd

 ところが、英国では、こんな順番だ。

(a + b)(c + d) = ac + bc + ad + bd

 理由はわからない。
 個人的には、どの順番でもかまわないと思っているのだけれど、指導するという点では、生徒の間違えたポイントをすばやく見つけるためには、全員が同じ順序で計算するように指導したほうがよいという考えがあり、それに対して、異論はない。

 つぎは、円周率について述べる。
 日本の小学生は、円周率は3.14で計算する。一方、英国では、22/7(7分の22)で計算する。
 建築なんかで設計するときは、3.14で充分に間に合うそうだ。温度によって金属は膨張(ぼうちょう)したり、収縮(しゅうしゅく)したりするし、湿度によってもいろいろと変化する。だから、それほど細かい数字は必要なくて、3.14159265くらいで計算しなくてよいそうだ。
 なお、3.14よりも22/7のほうがπに近似である。

π-3.14=0.00159...
22/7-π=0.00126...

 日本の小学校も22/7でやればいいのにと思ってしまう。

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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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