2009年3月9日月曜日

街の風景からわかること:電柱・蕎麦屋・クリスマス=セール・花屋・ローソンストア100とNATURAL LAWSON

 街の風景からわかることについて述べよう。生まれてからその街で暮らしていると見えてこないものが、部外者には見えているということがある。以下の内容は、東京23区を中心とした漠然とした観察の結果である。

 電柱
 あくまでも、住宅地に関してのものである。観光地などは除く。
 昔から人が住んでいる土地には電柱が多い。以前は湿地であったとか、農地であったとか、そういう場所には電柱が少ない。最近になって新興住宅地化した場所では電柱が少ない。
 以前は、地中に電線などを埋設するのは、技術的にもたいへんで、コストもかかったので、電柱が手軽であったが、現在では、電線類の地中化はそれほど困難ではないので、都心や観光地では電線類地中化が進んでいる。ただ、相当に以前から人が住んでいた場所では、わざわざ電線類地中化を行なわないので、「昔から人が住んでいる場所」は、電柱が多い。
 個人的には、ごちゃごちゃとした電線は日本らしくて好きなんだけど、外国の人には、景観を害するだけのものに見えるらしい。

 蕎麦屋
 蕎麦屋の数が多い場所は、昔から人が住んでいる土地である。30年くらい前から住宅地化したところでは、駅周辺で蕎麦屋が1軒くらいしかなかったりする。駅の施設内に立ち食い蕎麦屋があるだけの土地は、昔は人が住んでいなかったか、もしくは、埋立地などで、そもそも「土地でさえなかった」場所であることが多い。
 ラーメン屋の多い土地は、昔から人が住んでいなかった土地である確率が高い。ただし、西武池袋線江古田駅周辺は蕎麦屋とともにラーメン屋も多いが、ラーメン屋が多いのは、武蔵大学・日本大学藝術学部(芸術学部)・武蔵野音楽大学があり、若者が多いからである。

 クリスマス=セールのない商店街のある街
 12月になっても、クリスマスを思い起こさせるデコレーションを行なわない商店街というものが東京周辺に存在する。まったくクリスマス色がなく、いったい、どうしてなんだろうと思ったんだが、地元の人に訊いたところでは、ほかの宗教を邪教として排斥する、仏教系(日蓮宗系)の宗教団体の信者が多い土地で、クリスマス=セールを行なうと、買い物に来てくれず、売り上げが落ち込むので、12月下旬になってもクリスマスらしさを演出する店舗がないそうだ。クリスマス=セールのない商店街のある街は、所得水準が低く、学歴も低い傾向にあるそうだ(あくまでも伝聞情報)。

 花屋
 花はなくても、人は生きていける。所得水準の低い住人の多い街には、花屋がなかったり、あっても、せいぜい1軒だったりする。
 花は食べられないものな。菜の花のおひたしを除く。それから、カリフラワーは開花前の蕾(つぼみ)だから、花を食べているということにならないかという反論も不可。
 一方、花屋が多い駅前商店街もある。
 花屋が多いのは、住人の可処分所得が高いからであるといえる。
 中央線のある駅周辺には、花屋があちこちに点在していて、ひどく驚いたことがある。その駅の近くに住んでいる友人に訊ねたところ、戦後に1戸建てを建てた人たちのつぎの世代の夫婦が多く、住宅を買う必要はなく、せいぜいのところ、増改築だけなので、それほどの高所得でなくとも可処分所得が高いので、花を買う人が多いのだという。
 なるほど。
 可処分所得の低い地域なのに花屋が多い土地もあるが、その場合は、近くに大きな病院があるなどの要因によるものである。

 ローソン=ストア100とNARURAL LAWSON
 ナチュラル=ローソンがあるところは、高所得の住人が多く、ローソン=ストア100のあるところは、その反対の住人が多いような気がする。ローソンにしても、きちんと調査した上で店舗展開をしているのだから、当たっているんだろうな。
 ちなみに、うちの近所には、ローソン=ストア100があるよ。とほほ。

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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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